アトリエのバラを目指して飛来してくるカミキリムシ(テッポウムシ)その幼虫による、バラへの食害と対処をまとめています。

カミキリムシ幼虫による食害データを収集し、さまざまなケースの被害に対処できるよう取り組んでいます。
7/13. カミキリムシ幼虫による食害

つい先日、カミキリムシ(成虫)を捕獲している裏庭に、再び飛来してきて居ないものかと目を通していると、工房前のバラ(ダムドゥシュノンソー)から、幼虫による食害跡(痕跡)が見つかりました。
裏庭のダム・ドゥ・シュノンソー

花壇に入り株元に顔を寄せ、排出されている木屑を確認。
開けた場所ではないものの排出口が手前なのは有難く、さっそく処置に当たります。
思いのほか深かった被害

木屑を取り除き状況を確認したところ、思いのほか大きな被害を受けている事が分かります。
被害の様子は初期クラスの幼虫によるものではないので、先日捕獲した成虫より、ひと月近く早い時季に飛来して来ていたものと考えられ、花後の手入れを行っている段階で出し抜かれていたということに。。
》株周りの手入れ(追肥)の様子はこちら
居場所を特定し、排除は難しかったのでスプレーによる処置を行いました。

しばらく様子を見れたら良かったのですが、大雨の予報があり、雨や土を入れてしまう方が厄介なので処置後に穴を塞いでいます。
処置による手応えは感じているので大丈夫でしょう。
7/31. 目に付いた株元の木くず

仕事に出かけようと作業車を道路に出し、チェーンを掛けたところ、出入り口に近いバラの株元から、わずかに排出されている木屑が目に付きました。
車庫入り口の鉢植え(底抜き)バレリーナは、一度に3匹、4匹と被害を受けてしまったシーズンもあり、アトリエでは被害を受ける確率の高いバラとしてマークしています。
深刻な状況であれば早々に取り組んでいるかも知れませんが、最初の痕跡(Trace:1)と比較しても軽微な被害状況のため、数日泳がせておき週末の処置対象に。

今日は早く帰宅出来たので、気になっていたエントランスゲートのつる薔薇(ボニー)の手入れが出来ました。
作業の流れで株元に目を通したところ、幼虫により木屑を確認できたので、こちらも週末の作業へまわします。
- 夏場の外仕事は体への負担が大きいので、作業内容により取り組み時間を短縮しています。
8/2. エントランスのつるボニー

週末の庭仕事は、カミキリムシ幼虫による被害の痕跡をマークしていた、エントランスのつるバラ(ボニー)から処置を開始。

こちらのバラも被害を受けてしまう確率の高いバラですが、目を通しやすいエントランスに位置している事もあり、初期段階で処置にあたることの出来たケースがほとんどです。

今回も早期の排除に成功し、ダメージと呼べる程の被害には至りませんでした。
車庫入り口のバレリーナ

先日目星をつけていたバレリーナの株元に顔を寄せ、幼虫による木屑を確認。

株周りの落ち葉を除け、さらに確認したところ、2カ所の食害跡が見つかりました。
痕跡は落ち葉が少しあるだけで隠れてしまうので、しっかり対処に当たる際には清掃と合わせてのぞみます。
目視による処置を優先しています


ミラーを使って居場所を特定、尻尾をつかみ排除に成功。

2カ所目の痕跡(Trace:4)は正面にあたり、比較的手早く駆除することが出来ました。
深追いはせず保留に

3カ所目(Trace:5)の痕跡は、処置を行い辛い場所でもあり居場所の特定することが出来ず、処置の手応えは浅めでしたが深追いする状況でもないので、スプレーにて処置を行い、ひとまず保留に。
- 初期段階の幼虫は米粒より小さいため、痕跡と居場所を特定している段階で手応えを感じぬままに処置されているケースも少なくありません。
本日の取り高(幼虫)

今回の処置による取り高は、初期クラスの幼虫×3匹(保留×1カ所)となりました。
幼虫が小さいうちは居場所を特定することの難しいケースも多いですが、このサイズで駆除することが出来ればダメージが残ることはまずないでしょう。
1カ所目(Trace:1)は、中期クラスに近い幼虫による食害跡となり、それなりのダメージを受けてしまいましたが、時季が早いこともあり処置に成功していれば問題なくクリアできる範囲です。
発生時期には時間差もあるので、ここからは出し抜かれないよう週に1度は見回ります。
8/11. つるボニー再び

エントランスのつるボニーから、カミキリムシ幼虫による木くずが排出されていました。
前回(Trace:2)とかなり近い場所の痕跡になりますが、確実に排除しているので別個体の幼虫による食害ということに。

居場所を探り当て、スプレーによる処置を行いました。
被害はもちろんですが、傷口も広げないに越したことはありません。
8/15. 再びバレリーナ

前回、手応えの浅い箇所(Trace:5)を含め、3カ所の痕跡が見つかっているバレリーナ。
車を動かす際に目を配ると、株もと付近に気になる気配を感じたので、帰宅してから確認することに。

気になった箇所を探るもはっきりしなかったので、深堀りはせず付近を確認。
手応えの浅かった痕跡(Trace:5)は沈黙しており、発見できたのは、前回駆除したカミキリムシ幼虫(Trace:3)の卵のみ。
お隣のイスパハン

バレリーナの確認を終え、隣のバラ(イスパハン)へ目をやると、株もとから排出されている木屑が目につきました。

ここは、産卵されたら処置が難しいだろうなと思っていた場所なんですよね。。
木屑の排出口を特定するため、痕跡を消さぬよう慎重に株周りを清掃。

カミキリムシ幼虫による木屑(排出跡)を確認すると、少なく見積もって3カ所のというところ。
植えてはいけない場所になぜ・・イスパハン(挿し木)はパーゴラ基礎の際に植えたのではなく、パーゴラを設置する前には伐根しており、残った根からよみがえり、周りのバラが元気ではないので、まあいいかなと様子を見ていたら、2年ほどでフェンスの勢力図を塗り替えるほどのバラに成長。
嬉しいかというとどうでしょうね。
株周りを清掃して目星を付ける

体力の限界が迫るなか、あわよくばと処置に挑んでみたものの、排出口の特定には至りませんでした。
容易には対処できそうにないので、ひとまず株周りをクリアにし、しばらく泳がせて隙を見せたところを突いて行くことにしました。
8/16. 中庭の見回りへ


幼虫たちに出し抜かれ過ぎないよう、視認性の落ちている株周りを整えて回ります。
クリスティアーナの株周には、被害の痕跡は見当たりませんでした。
幼虫による食害を受けてしまったモーゼラ

毎年のようにカミキリムシの被害を受けているモーゼラは、もれなく今季も幼虫による食害を受けてしまいました。
幼虫の尻尾を掴む


痕跡から居場所を特定。尻尾を見せたところを逃さず釣りあげ、カミキリムシ幼虫の排除に成功。
排除後に穴をふさいでいます。

こんな感じではありますが、大変な方ではなくスタンダードなレベルです。

中庭(ヒルズガーデン)バラの株周りの清掃と追肥を終えました。
カミキリムシ幼虫による木屑(排出跡)は、モーゼラの1カ所のみでした。
・・いまのところは。
今週末の取れ高(幼虫)

前回排除した幼虫と比べ、二回りほど大きくなっており、被害状況は二回りでは収まらない程に広がっています。
とはいえ、まだまだ小さなクラスに当たる幼虫なので、このサイズで駆除することが出来れば、ダメージを引きずってしまうケースは少ないです。
8/17. 小さな家のつるバラ(安曇野)

アトリエ薔薇のカミキリムシ幼虫による被害調査は、中庭から奥の庭へと進みます。

小さな家(アトリエ別館)を彩るつるバラ(安曇野)の株を覗き込んだところ、幼虫が排出した木屑が複数確認できました・・。
ここはカバーを外さないと手が入らないので、対処に当たるまでに少々手間が掛かります。
フランソワ・ジュランビル

安曇野バラの対処に当たる前に、周りのバラも調査しておきます。
庭のもっとも奥地に植わるランブラーローズ(フランソワジュランビル)の株周りに目を通すと・・

排出量はそれほど多くはありませんが、幼虫による食害を確認。
株周の裏まで目を通し被害は1カ所のようなので、奥地のフランソワジュランビルから処置することに。
スプレーによるカミキリムシの駆除

居場所を特定し、スプレーによる処置を行いました。
熱中症予防のため、手早くおさめる事の出来る処置でまわっています。
一度で処理しきれなくてもアトリエなら制限なく回れますしね。

ここも広くはありませんが株の裏側に回らなければ、まだまだ対処しやすい場所かなと。
ランブラーローズの枝を剪定

奥まで足を運んだついでに、フェンスを越えて道路に出てしまっている、ランブラーローズの枝を剪定。
枝の手入れを始めると調子が出てきてしまい、作業範囲が広げたくなってしまうのですが、カミキリムシ幼虫への対処が優先なのでテラスまわの枝のみで手を止めています。
このところの週末は、14時~16時と稼働時間を減らしているので、道草を食ってしまうと。。
カミキリムシの幼虫と向き合う前に

枝の誘引を解いてカバーを外して、安曇野の株周りに目を通します。
少々変わった設定の多いアトリエでは、鉢をレイズドベッドとして(グランドレベル)を確保している状態を目にされると思いますが、これはカミキリムシ幼虫への対処に当たることを踏まえている設定でもあります。
幼虫が排出した木屑の調査

安曇野バラの株周りに目を通し、カミキリムシ幼虫による木屑(排出跡)を確認すると、少なくとも3カ所の痕跡が確認できました。

まずは手前の痕跡から、居場所を特定し小さな幼虫(Trace:12)の捕獲に成功。
バラの株と向き合うたびに

その他の痕跡は軽めの調査では特定には至らず、時間が押していたので、ここでひと区切り。
株周りのカイガラムシやジグモの巣をを取り除き、幼虫が排出した木屑もろとも一旦クリアに。
軽くでも目星をつけてはいるので、次回の取り組みでより的を絞りやすくなります。
8/19. 奥の奥地へ再び

前回スプレーによる処置を行ったフランソワジュランビルの様子を確認ついでに、駆除に成功していた幼虫(Trace:11)を取り出して置きました。
再び安曇野の株へ


前回駆除に成功している上の被害カ所から、カルスを拠点に食害を加えていた幼虫(Trace:13)を捕獲。
左側面にあるもう一カ所の痕跡は、探るのが難しい場所という事もあり、今回も特定には至らず。
しばらく泳がせておくことに。
イスパハンの再確認

フロントガーデンのイスパハン。
株に近い枝から幼虫の居場所(Trace:8)を特定し、スプレーによる処置を行いました。

ここは手を入れ辛い場所なのであれですが、今季はステルス性能の高い個体が多いように感じており(仕事先でも)手こずってしまうケースが多いです。
8/21. つるボニー再び

ここまでに2匹の幼虫を駆除している、エントランスのつるボニー。
株もとに目をやると、新たな幼虫による木屑が排出されていました。
ステルス(引きこもり)幼虫

幼虫による食害が深まり排出される木屑が増えれば、居場所の特定へ繋げられる確率は高まりますが、バラが受けてしまうダメージも深刻なものへと変わってくるので、このあたり(中型になりたて)で食い止めて置きたいところ。


痕跡を探り当てたところ、手前の方にいたので針金で幼虫を釣り上げました。
3匹目となるステルス(ひきこもり)幼虫(Trace:15)を排除し、食害跡の穴をふさいで対処完了。
4匹目は・・さすがに無いでしょう。
害虫による奇襲(イラガ)


資材を取り出そうと倉庫へ。
顔に当たりそうな枝をよけようとしたところ、葉の傷みに違和感を感じ、裏返してみたところ・・イラガの群れ。
イラガに刺されると電気走るということで、通り名は電気虫。
刺されたことは無いと思いますが、もしかするとあるのかも知れません。誰に刺されたか特定できないケースも多いので。。
とりあえずイラガの付いている葉を取り除き、事なきを得ました。
8/30. 安曇野バラ(リトライ)

カミキリムシ幼虫の被害を受けている安曇野バラの様子を見に行くと、泳がせておいた幼虫(Trace:14)が排出している木屑に加え、根元近くで新たな被害の痕跡(Trace:16)を確認。


まずは手を入れやすい正面の痕跡から処置を開始。
痕跡を探り、尻尾をつかんで排除に成功。バラへのダメージレベルは2.5(10段階)くらいでしょうか。気になるほどでのダメージは無しと。

手を入れ辛い被害カ所(Trace:14)は、残念ながら今回も特定に至らずですが、進行(成長)が早くはないので深追いはせず次回へ持ち越し。
次回の処置に備え、痕跡(木屑)をリセットし、株まわりも清掃しておきます。
ギー・サヴォア

安曇野バラの対処を切り上げ、引き上げがてら同じ並びのバラの株に目を通していると、ギーサヴォアの株元に痕跡と思われる木くずを発見。
写真で見分け難い痕跡は、実際も見過ごし兼ねない痕跡です。


痕跡を探ると、より裏側へと食害を進めており、多少手こずりましたが居場所と思われる場所を特定し、スプレーによる処置を行いました。

写真のピントが合わずよくわからない記録になってしまいましたが、それだけ手を入れにくい場所であったということで。
手応えが浅い気もするので、次回にまた確認します。
、次回にまた確認します。
9/7. 安曇野バラのTrace:14

幼虫の居場所を特定できず、しばらく泳がせておいた安曇野バラの食害跡(Trace:14)。
思惑通り木屑が排出されていたので処置を再開。


当たりをつけながら対処を重ね、ようやく特定につながりました!
手を入れ辛い株の裏側、排出口が小さく(数ミリ)難しい状況に手こずりました。
正面での食害だったなら、1回で特定できていたかも知れませんね。
ギー・サヴォア(確認)

安曇野バラの処置を完遂し、同じ並びのギーサヴォア(Trace:17)の確認へ。

処置後のようすを確認しようと、株もとに顔を寄せたところ・・
正面に新たな痕跡(Trace:18)が見つかりました。

食害場所が正面という事もあり、問題なく処置に成功。
バラへのダメージレベルは0.5(10段階)例えるなら、膝を擦りむいたくらい(絆創膏もいらない)。

処置の最中、邪魔になるくらい絡んできたカナヘビさん。記録する前に持ち去られるところでした・・。
アトリエのカナヘビはみんなフレンドリー、収穫をおすそ分けしたことのある子かも知れませんね。
9/15. フロントガーデンへ

奥の庭、中庭とカミキリムシ幼虫への対処を終え、再びフロントガーデンへ。
雑草と落ち葉の掃除をしておこうと、踏み込みにくい花壇の中へ入ります。
レイニーブルー

レイニーブルーの根元から、カミキリムシの幼虫により排出された食害跡(木屑)が目に付きました。
踏み込まなければ見えない角度、落ち葉が重なっていたこともあり、出し抜かれてしまいました感がありますが、それとなくは目を通していたので、引きこもっていたステルス幼虫ではないかと。

慌てても幼虫は逃げないので、花壇の清掃を終えてから態勢を整え処置を開始。
花壇の中は勾配もきつめ。


木屑のようすから見て取れましたが、やはり軽微とは言いにくい程度の食害を受けていました。
居場所を特定し殺虫スプレーにて処置を行い、日を開けて確認を行い、二次被害防止のため穴を塞いでいます。
調子を上げてもらいたいバラだったので、被害による影響がどのような形にして現れてくるのか気になるところ。。
カミキリムシ幼虫の駆除を終え

カミキリムシの幼虫による食害への対処でガーデンを一回り二回り、手応えが浅いと思われる場所も沈黙を確認。
ここまでに駆除したカミキリムシ幼虫は20匹ほどで例年並みですが、今季はステルス性能の高い個体が多く手こずりました。
現在は落ち葉が積もり株もとが見にくい状態になっており、気になる薔薇は確認すると思いますが、全体的な確認は冬作業に合わせてになるかなと。
- アトリエの庭でカミキリムシ幼虫による食害跡(痕跡)を発見した場合には、こちらでレポートして行きます。