このページでは、バラの状態と庭の景観を整える、季節の手入れについてご案内しています。
バラの季節管理は、4月~10月ごろに取り組みます。
季節の手入れと環境の管理
作業時季 4月~10月ごろ
バラの季節管理では、春から秋にかけバラの育成に携わり、庭の景観を整える作業を行います。
枝葉の調整に植え込み環境の見直し、病気や害虫による被害への対処など、バラの育成に携わります。環境を管理する中で状態の向上を図り、冬に取り組む「バラの冬作業」へつなげます。
作業負荷の大きな時季の手入れをお任せいただくことで、より細やかな手入れで庭づくりをお楽しみいただけます。
※ご新規にあたる作業は、ご希望される時季の手入れから開始いただけます。
土曜・日曜・祝日は、お休みです。
1.春の手入れ
作業時季 4月ごろ
春の管理では、バラの冬作業後に伸びて来た枝の調整に、新芽や蕾を保護する薬散などの手入れを行います。
新芽や蕾を害する、バラゾウムシやチュウレンジバチ(ほかハバチ)への対処に、うどん粉病など葉の予防(治療)を兼ねた薬散は、1回目の作業から日を開けて2回目をご予定することで抑制の効果を高めます。
バラの冬作業を終えている状態からの手入れになるため、大きな調整を必要とするケースは少なく、おおむね短時間の軽作業(2回で1回)になります。
春の風景観察(バラの空間)
作業時季 5月ごろ
バラの開花時期には、アトリエの庭「ローズガーデン」の風景観察にあたります。
通常作業はお休みになりますが、うどん粉病や害虫の発生など、バラの状態が気になるような場合には、開花の最盛期を除き可能な範囲で対応いたします。
2.花後の手入れ
作業時季 6月~7月ごろ
花後の管理では、花がら切りに形を崩し始めた枝の調整など、バラの管理と景観を整える手入れを行います。
ハバチの幼虫(ほか害虫)への対処に、うどんこ病や黒星病などに対する葉の予防(治療)を兼ねた薬散、株周りの清掃に施肥(追肥・礼肥)など、バラの状態を管理し育成をサポートする期間に入ります。
バラの天敵とも呼べるカミキリムシの発生時季に入ります。花後の手入れをしているところ、飛来してくる成虫を目にすることも珍しくなく、成虫との遭遇(対処)を意識し枝葉の手入れにあたります。
バラの風景を深めて行く上で、カミキリムシの幼虫による被害への対処(駆除)は、外せない管理と考えており、ウッドチップスで取組む全ての作業に取り入れています。
》カミキリ虫【被害と対処】はこちら
3.夏の手入れ
作業時季 7月~8月ごろ
バラの成長期にあたる夏の管理では、大きく伸ばして来る枝の調整にカミキリムシへの対処など、バラと庭の状態を整える手入れを行います。
風景のひろがりをイメージし、先の仕立てで活かせるであろう枝を優遇して残します。うどんこ病に黒星病、ハダニなどに対する葉の予防(治療)のための薬散は、状態に合わせ秋ごろまで継続して取り組みます。
カミキリムシの幼虫も成長期に入り、日に日に被害を広げます。株周りを中心に木屑(食害痕)の発見に努め、駆除へつなげます。
データを基にした対処により、バラへの被害を抑えます。
4.秋の手入れ
作業時季 9月~10月ごろ
シーズンの後半にあたる秋の管理では、夏の手入れと同様にバラと庭の状態に合わせた手入れを行います。
夏までの対処を逃れたカミキリムシの幼虫は、大きく育ちバラへの被害を広げています。削られた木屑(食害痕)の量が増えたことで発見に至るケースも多く、被害を食い止める駆除へ努めます。
来季構想の準備(バラ苗の注文に買い付け、アイアンフェンスなど資材の調達)を進めておき、バラの冬作業へつなげます。
5. 冬の手入れ(バラの冬作業)
作業時季 11月~3月ごろ
バラの冬作業では、つるバラの誘引と剪定作業を中心に取り組み、春の風景を仕立てます。
冬の誘引作業で仕立てることの出来る春の風景は、取り組む時点での枝の状態(量や質)によりある程度定まります。
より良い形で冬作業に取り組むには、春から秋にかけバラの育成と状態管理に携わる、季節の手入れを取り入れるプランがおすすめです。
バラ苗の植え込みに植え替え、土壌環境の見直しに施肥(寒肥)のほか、カイガラムシの除去にカミキリムシ幼虫による被害への対処など、バラの休眠期にあたる冬の手入れとして取り組みます。
》バラの冬作業【剪定と誘引】はこちら
作業プランについて
- 作業プラン
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- バラの冬作業
- バラの冬作業+季節管理
- バラの年間管理
作業プランには、取り組みの軸となる「バラの冬作業」に、ご希望いただく時季の手入れを取り入れる「バラの冬作業+季節管理」シーズンを通して時季の手入れをご予定する「バラの年間管理」プランがございます。
※実際に手入れを重ねて行くなかで、バラと庭の状態に合わせ、プランを調整(増減)いただけます。
バラの冬作業+季節管理
- シーズンの鍵となる手入れ
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- バラの冬作業(11月-3月)
- 春の手入れ(4月)
- 花後の手入れ(6-8月)
- 夏の手入れ(7月-9月)
- 秋の手入れ(9月-11月)
バラの冬作業に、芽吹きが始まる春の手入れから、カミキリムシ幼虫による被害を食い止める、秋ごろまでの手入れを「2回~5回」取り入れることで、冬作業のみではカバー出来ないバラの状態管理が行えます。
※シーズン5回のご予定から「バラの年間管理」プランとなります。
バラの年間管理プラン
ひとつ上の風景づくりをお考えなら、季節管理の鍵となる時季の手入れをシーズンを通してご予定する「バラの年間管理」プランがおすすめです。
春の形をつくる「バラの冬作業」大切な新芽と蕾を保護する「春の手入れ」景観を整える「花後の手入れ」成長期にあたる枝葉を管理する「夏の手入れ」カミキリムシ幼虫による被害を食い止める「秋の手入れ」は、それぞれがバラの風景づくりに欠かせない、鍵となる取り組みです。
定期的な手入れによる利点はとても多く、作業を分散することが出来るため、取り組みごとの質と効率の向上につながります。また、整えた状態を次の作業で引き継げるので作業時間の短縮に働きます。
作業のご相談について
外での作業となるバラの手入れは、天候などの影響により、日程に変更を生じてしまうケースが多くございます。
また、バラの冬作業に取り組む時季は、特にスケジュールの調整が難しいため、お急ぎとされるご相談やご希望日が少ない場合などには、対応をご予定出来ないことがございます。
※作業スケジュールは、バラの年間管理プランとされるご予定を軸に組み立てています。
ご相談は時季に限らずお受けしていますので、余裕をお持ちの上お問い合わせください。
》バラの作業について【参考情報】はこちら
作業の対応エリア(地域)
バラの作業は、拠点とする東京都東大和市のアトリエから、杉並区・武蔵野・多摩地域を中心に、神奈川県と埼玉県一部のエリアにて活動しています。
お問い合せ(メールフォーム)
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