アトリエ

バラを楽しむ庭づくり【春の風景観察】アトリエのローズガーデンより

春のバラを観察するなかで、より心地よい風景と庭づくりを考えます。

<strong>2025</strong>
2025

思い通りの風景をつくる事が出来なかった昨季から、育成に関わるいくつかの取り組みを見直し、つるバラがより立体的な形になるよう仕立てを変えて見ました。

バラと庭の風景観察

今季の観察ポイントは、育成の見直しによる花付き、立体的な形を組んだつるバラの雰囲気、植え増したサポートバラの様子、風景スポットの深まりなどでしょうか。

昨季の春は調子を上げる事の出来なかったバラが多く、花を見られなかったバラもあるので、新しく植え込んだ品種と合わせ雰囲気を楽しめたらと思います。

ローズガーデン(アトリエ)では、バラと庭の心地よく感じる空間を「風景スポット」としてピックアップし、シーズンごとの変化を観察しています。

1. オリビア・ローズ・オースチン

ローズガーデンの中では早咲きのイングリッシュローズ、オリビアローズオースチン。

品種ごとの写真を忘れないようにと。

工房前と窓周りのバラ

風景スポットのひとつ工房前と窓周りは、ステムの長いバラも多く良い写真が残せるかは天気次第に。

昨日は大雨となり、オリビアローズオースチンの最良の形は早くも無くなりましたが・・まだ咲いていないバラがほとんどなので、1週間後でなかった事に胸をなでおろしています。

工房窓側のサポートバラは植え増したばかりなので、少しでも咲いてくれれば良いかな、という雰囲気です。

日照環境の良いバラは固定されており、サポートバラの多くはやや厳しい場所に加わります。そのため花を見ないまま移籍となるケースも少なくありませんが、環境の良い新天地に移籍したバラは大喜びの大活躍です。

ウッドチップスでは、空間の風景となるバラ(メインローズ)の差し色であったり、一部の範囲や枝の足りない場所を補う目的として配置するバラを「サポートバラ」と呼んでいます。

2. キュー・ガーデン

イングリッシュローズのお気に入り、ヒルズガーデンに植わるキューガーデン。

3. オブ・ザ・ダーバービルズ

テスオブザダーバービルズは、枝によりステムの長さが1mを超えるため、花の重さに風や雨が加わると上の枝は高確率で倒れます。

ここ数年の気候だと、シーズン中に大雨があたらないとは考え難いので、倒れて来るものとして枝が折れないよう設定を組んでおり、さらに倒れて来た枝に調整を加えれば、冬の枝では仕立てられない雰囲気をつくれたりもします。

4. マダム・イザーク・ペレール

フロントガーデン(B)に植わり、パーゴラを介してヒルズガーデン(中庭)まで広く背景を担当している、マダムイサークぺレール。

ローズガーデンのシーズン風景は、それぞれの空間で主軸となる、つるバラの調子いかんに左右されると言っても過言ではないでしょう。

マダムイザークペレールの様子から、担当風景は期待出来そうです。

5. クラウン・プリンセス・マルガリータ

バラの調子は良さそうですが、ここしばらく僕の方がそうでもないためレポートが滞っています。。

フロントガーデンに植わるクラウンプリンセスマルガリータは、昨季の花後から大きく成長し、担当風景を2倍ほど広げています。

取り組みの見直しが良い形に現れている1本です。

6. トッタリング・バイ・ジェントリー

緑で深まる中庭のゲート横に植わる、一重咲きのトッタリングバイジェントリー。

7. ミステリューズ

日照的な影響もありステムが長く、形を保てるのは次の雨までかも知れません。

8. アレゴリー

お気に入りバラの1本、アレゴリーが咲いてきました。

9. 裏庭花壇の木立バラ

昨季は一日雨となり、意図した雰囲気からは大幅に変わってしまいました。

植え込み環境と品種の特性に合わせ、仕立てていない事も形を崩しやすい要因になっており、立て直しは難しいですが周りのバラも咲いて来たので、もうひと雨乗り越えてもらいたいところ。

花の広がるフロントガーデン

日照環境のよいフロントガーデンに花が増えて来ました。

満開予報は・・来週半ごろから後半あたりでしょうか。

10. 窓周りのジプシーボーイ

窓周りに枝を広げるジプシーボーイ。

本調子には届きませんが、背景としての雰囲気はつくれそうです。

11. アプリコットのイングリッシュローズ

葉が広がり花が咲き始め、雰囲気が見えて来たクラウンプリンセスマルガリータ。

なのですが、僕の腕では立体感を伝える事は難しいと思えてきました。。

エントランスゲートのつるバラ

花期の長いエントランスゲートのつるボニー。

調子を上げきれなかったアイスバーのサポートととして、担当範囲を広げています。

ヒルズガーデンのバラ

パーゴラに囲まれて花数の空間、ヒルズガーデン。

12. 一重咲きのイングリッシュローズ

シジュウカラの卵が孵ったようで、ぐるメゾンから小さな声が聞こえて来るようになり、楽しみが増えました。

13. 工房前のフレンチローズ

体調不良で観察時間が足りていないため、良いところを残せないバラが出て来そうです。

花が増えて来る来週までには復調したいところ。

良い季節に体調不良・・庭のバラと同様に自分の状態管理も見直さないとですね。。

フロントガーデンの観察

急性胃炎のためかなりまいっています。。

ここ二月ほど健康に良いとされる食材を取り入れようと、今まで食べていなかった物をあれこれと試していたのですが、なかにはアレルギー反応が出てしまったり、胃に負担が大きいものがあったりと何度か調子を崩していたところで、傷んでいた物(普通に牛乳)をうっかり飲んでしまった事が引き金になってしまったようです。。

病院に行き薬を頂いており、良くなって来ているような気はします。

今日はわりと調子が良く、朝の観察(今季初)午後は裏庭の芝を刈りと、夕方まで観察する事が出来ましたが、夕方から夜中まで動けない・・というように、まだまだ微妙な感ところです。

お腹減り過ぎで、完治したら何から食べようかばかり考えています。

フロントガーデンは、晴れの日なら7:00前後が記録しやすい時間帯になります。

バラが良い時季に入っているので、朝に動けるよう体調を整えて行く予定です。レポートは時間と体力にゆとりが出来たら再開したいと思います。

14. つるボニーとアイスバーグ

今日は痛んでいた時間も短く、ゆとりがあるのでレポートを少し。

フロントフェンスのメインローズ、つるボニーとつるアイスバーグ。

花はどちらも少なめかも知れません、残念ながら。。

15. ガーデンベンチとバードバス

花が増えて来た雨上がりのベンチ周りは、晴れの日の朝に観察してこその風景スポット。

16. ピンク サクリーナ

中庭のゲート前は、一重のバラを合わせています。

以前は鉢植えで育てており、再び向かい入れた(逆輸入薔薇)ピンクサクリーナ。

アトリエに植えていたバラが移籍となり、新天地ですくすくと育ち花を咲かせる姿を羨ましく眺め、再び迎え入れるバラを「逆輸入薔薇」と呼んでいます。

17. 中庭のメインローズ

緑の深まるヒルズガーデンは、花の多い空間に変わってきました。

シジュウカラベビーの声も日に日に大きくなっています。

雨で枝を下ろして来た、テスオブザダーバービルズ。

痛んできたのでこの辺で。。

バラを楽しむ庭づくり【春の風景観察】アトリエのローズガーデンはシーズン終了まで、こちらのページに追加して行きます。