アトリエ

バラの管理【夏の剪定】季節の手入れ

夏の管理では、景観を整えるバラの剪定と誘引、カミキリムシ幼虫による被害への対処などに取り組みます。

<strong>2024</strong>
2024

夏の手入れは、8月~9月ごろの作業になります。

夏の剪定と枝の誘引

気温30度でも涼しいと感じてしまう今日このごろ。週末のアトリエ作業では、手入れを行う範囲を絞り、午後から2~3時間ほど取り組むようにしています。

樹勢の強いつるバラ(ボニー)をスペースに収まるよう誘引しているエントランスゲート。

そのため枝の伸びる時期には反動が強く道路に面していることもあり、他の場所のバラよりも(2倍ほど)手を入れています。

春の調子が良くなかったこともあり、今回は葉を多く残して置けるよう剪定量を抑え、新しく伸びた流れの良い枝を誘引し軽めに整えました。

ハツユキカズラと刈り込み

フェンスの足元をカバーしているハツユキカズラはも樹勢が強く、足元スペースで収めるため年に数回はバリカンで刈り込みます。

こちらの道具はブレード(刃)を換えることで芝と生垣を刈り込める2way使用なのですが、面積の広い生垣用のブレードで芝刈りが出来るようなら楽ではないか・・

裏庭の芝刈りは小まめに出来ていないため、もうかなり伸びており、次の作業で試して見ます。

木製フェンスのアイスバーグ(CL)

フロントフェンスに誘引をしているアイスバーグは、毎年この時季に枯れ込みが出て来ます。

一見では調子が良いように見え、実のところはそうでもなく、目に見えないところで何かしらバランスを崩しているであろうケースになります。

手入れの後、進行具合を観察していましたが枯れ込みが進んで来たので「復調は見込めないものと判断し」枯れるのを待たず、十年と風景を支えてくれた古い枝を剪定しました。

1本2本と年々枝を減らしていますが、昨年には枯れ込みの続く側の株元からベーサルシュートを伸ばしているので、状態は悪い方へ傾ききってはいないものと見ています。

新しい枝と古い枝の比率が変わったことをきっかけに、良い方向へ傾いてもらえたら嬉しいですね。

春の花は小ぶりでしたが花持ちは良く、雨の後にも持ち直し長く楽しませてもらえました。

加工台のラベンダードリーム

ヒルズガーデン加工台の上で咲く、ラベンダードリーム。

加工台上にバラの誘引設定を組み、春の風景に馴染ませる「春の仕様」から、加工台(ならび資材置き場)として活用する「夏の仕様」に戻します。

設定として面白いと思える部分もありますが、仕立ての変化が大きいため傷んでしまう枝があり、通常のように固定した場所で枝を育てることが出来ないため、風景を深めるとする場合にはマイナス要素の多い設定になります。

加工台が半年ぶりの姿へ戻り、造園・エクステリア作業がバラの手入れに加わります。

加工台が空いたので、さっそく次に取り組む「造園エクステリア作業」で使用する木材を仕入れて来ました。

板に対して台の長さが半分なので前後にかなりはみ出します・・。

雨除けのシートを資材に掛けると日影に入ってしまうバラがあるので、資材を早く使いきれるよう速やかに取り組みます。

レイニーブルーとバードバス

加工台の上に置いた木材はバードバスの先まで跳ね出しており、ブラインド仕立てのレイニーブルーは、ラベンダードリームと同様に誘引を解いて加工台から離したところでまとめています。

というところを「春に調子を上げられなかった要因のひとつ」としておきます。

カミキリムシによるバラへの被害

カミキリムシ(成虫)を目撃していたバラの株元から、幼虫の食害による木屑を発見。

今季のアトリエで1ヵ所目の被害になります。
※昨季は35ヵ所を越えました。

今季アトリエに飛来して来たカミキリムシによる、被害と対処は、こちらのページにまとめて行きます。

窓周りのジプシーボーイ

春に調子が上がらなかったバラの中で、特に悪かったフロントガーデン窓周り。要因はいくつか考えられますが、植え込み環境によるハダニの問題と、古枝と新しい枝とのバランスが崩れてしまったことは含まれると思います。

花後から新しい枝を出してくれているので、調子自体は上向いている様子が伺えます。夏の手入れでは「新しい枝を台風で枝を折ってしまったり」意図しない場所で枝を伸ばしてしまい「冬の誘引作業に使えない」というような状況を作らないよう、イメージする風景(仕立て)に合わせ枝の方向性を定めて行きます。

》秋までの作業レポートは、このページに追加して行きます。