アトリエ

バラの株とカミキリムシ対策【花後の手入れ】清掃と追肥(お礼肥)

アトリエでは花後の剪定作業を終え、裏庭から株周りの清掃と施肥(お礼肥)を進めています。

花後の手入れは、6月~7月ごろに取り組んでいます。

バックガーデン(裏庭)

スケジュールより半月ほど遅れていますが、バックガーデン(裏庭)の奥から株周りの清掃と施肥(お礼肥)に進みます。

バラ以外の植栽をほとんどしていないので、広がっていた下草が無くなり、すっきりしてしまった感じですが、カミキリムシ幼虫による被害の対策を優先として、株周りの視認性を高めています。

空間ごとにカミキリムシに産卵される確率の高い主要なバラは、発生時季から株の裏にも目を通していますが、全体としては幼虫による最初の被害を発見するまでは、表側を見て回るくらいの見回りで流しています。

つい先日、刈り込んだと思っていた芝生がだいぶ伸びていました。花後の手入れが終わるころには、さらに伸びてしまうと思いますが、寄り道をせず順番通りに進みます。

飛来するカミキリムシ

芝生に水を撒いてから仕事に出かけようと裏庭に回り、ふと見上げたつるバラの枝に、戯れる2匹のカミキリムシを発見!

仕事先では見かけていましたがアトリエでは今季の初見。出かける前だったこともあり装備があまく、先に写真(記録)を選択したため、1匹は取り逃がしてしまったかも知れません・・。

カミキリムシの止まっていたバラは、庭の中でもっとも古株となる「つるアイスバーグ」

例年カミキリムシによる被害を受けており(もちろん全て撃退)株周りの清掃は幼虫の発生時季までに終えておきたい作業なので、後手に回ってしまわないようペースを上げて取り組みました。

イングリッシュローズの花壇

倉庫前の手入れを終え、イングリッシュローズが多く植わる工房前花壇の清掃へ。

出番がなく倉庫の中で数年ほど眠っていた道具「長柄の三角ホー」を持ち出し、懐の深い花壇の手入れで使ってみたところ、奥に踏み入ることなくほとんどの雑草を取り除くことが出来ました。

以前使用した時には、イメージ通りの手応えを感じられませんでしたが、道具を寝かせたことで先端の食いつき具合が変わったみたいです。花壇専用の道具にしても良いかなと思えるほどに有効でした。

施肥の際には花壇の中まで踏み入りますが、雑草を抜いて回るには狭いので、枝を折ってしまうリスクを下げられました。

アレゴリーとミステリューズ

工房側の花壇では「アレゴリー」と「ミステリューズ」を育てています。日照環境の良いとは言えない場所ですが、雰囲気を楽しめるくらいには咲いてもらえています。

奥の鉢「ミステリューズ」は、カミキリムシによる被害を数回は受けており、対処の難しい場所なので主要なバラと同等に被害を広げないよう目を通して行きます。

この状態では目も通らないので、広がっていた下草を取り除き、幼虫被害が発生した際の対処態勢を整えます。

この辺りは土部分が少なく、コンクリートの隙間に見つけたスペースに鉢底を抜いた植木鉢を用いて、GL(グラウンドレベル)が下がらないように植えています。

『バラの移植と景色の拡張作業。その1』
あけまして、ウッドチップスです。 引きこもりのNモード(Not Welcome)で庭仕事を始めています。 始めているというのか、続いているというのか、 と…

》ウッドチップス【裏庭ブログ】当時のレポートはこちら

冬の間は、メジロやシジュウカラ、ヒヨドリも使ってくれるバードバス。バラが咲いている時季は、使いにくかったかも知れませんね。来てもらえる方が楽しいので、移動できそうな場所があるか探してみます。

バラの株元にいるカミキリムシ

枝の上部に居たカミキリムシの発見から、意識を高めた見回りに切り替えて数日。目撃した隣のバラの株元にとまっているカミキリムシを発見!

先日逃したかもしれない1匹か、新たに飛来してきたカミキリムシなのかは分かりませんが、株の前方から裏に回り込んだところで押さえています。

例年よりも多くの成虫を目撃しているので、幼虫による被害も少なくはない気がします。

今季アトリエに飛来してきた、カミキリムシによる被害と対処をまとめています。
》バラの管理【カミキリムシ対策】幼虫への対処はこちら

バックガーデン(裏庭)の清掃と施肥を終え、ヒルズガーデン(中庭)フロントガーデンへと作業を進めます。

ヒルズガーデン(中庭)

ヒルズガーデンではパーゴラに枝を広げた「モーゼラ」と「テスオブザダーバービルズ」を主軸のバラとして風景を仕立てています。

花壇まわりは日照量が少ないため花数も多くはありませんが、空間の差し色として木立バラを取り入れています。

株周りの清掃と施肥

動きにくい場所なので手の届く範囲のバラから手を入れて行きます。懐の深い花壇ですが裏側に回り込めるスペースを確保しているので、本腰を入れて取り組めば時間はそこまでは掛かりません。

花壇奥のイングリッシュローズ「キューガーデン」の清掃を終えたところ、下草に隠れていた良い感じの芽が顔を出しました。大きく育ってくれるであろう芽も成長初期の段階で環境の影響により、傷めてしまうケースがあります。

遅くなり過ぎないところで育成サポートが出来ました。

バラのシーズンを除き「資材置き場兼、作業場」となるヒルズガーデン。7月からは造園作業の期間にもあたり、資材置き場の目隠し担当(鉢植えのオリーブ)を雨のあたる倉庫前の園路に移動しています。

通路に物を置かないようにといいたいところですが、資材置き場のほとんどを庭にしてしまったため、バラの開花シーズン以外は鉢と脚立の置き場所になります。

フロントガーデン

ヒルズガーデンの手入れを終えフロントガーデンへ。春の風景スポット、レイニーブルーが広がる奥のフェンスとベンチ周りの手入れを開始。

レイニーブルーほか、つるバラを植えている奥の花壇は、ベンチを移動し木立バラをまたがなければ踏み入れないため、バラのシーズン中はもとより、ひと手間かかる場所のため手入れの少ない場所になっています。

バラの枝を整理してから花壇に踏み入り、株まわりの落ち葉を取り除いていたところ、枝の裏側に潜んでいたカミキリムシを発見!

葉や枝の裏で触覚を動かし、こちらの気配を探っている状況なのだと思いますが、風景に溶け込まない触覚から発見につながるケースは多いです。

今季アトリエに飛来して来たカミキリムシによる、被害と対処は、こちらのページにまとめて行きます。

花壇周りの手入れを終え、踏み入れることなく株周りを見通せる状態になりました。カミキリムシ(成虫)を退治しましたが産卵後の可能性もあるので、幼虫が発生した際には抜かりなく早期対処につなげます。

パーキングエリアと左右の花壇

パーキングエリア左右の花壇は、一方に車を寄せても狭いため、やや手入れの少ない場所になっています。

バラに目を通す機会の多い場所だけに、株周りに目がとどかない状態のまま「カミキリムシの発生時季」に入ってしまい、そろそろまずいな・・という状態です。

手入れを始める前に残して置いたオルレアの種を収穫。状態が良い物なら2.3株あれば十分なので、種がこぼれ始めるころから広がり過ぎないようセーブしています。

こちらも懐の深い花壇になりますが、ヒルズガーデン同様に裏の園路から手を入れることが出来るので、本腰を入れて取り組めれば時間はそこまでは掛かりません。

株周りに目を通しやすくなり、カミキリムシ幼虫による被害が発生しても早期に発見できるでしょう。

レンガの小道と園路

花壇の裏側にあたるレンガの園路。この先は日影になるので草も少なく、コンパクトな手入れで済んでいます。

今回の手入れで脚立は使用していません。使ったものは片付けるようにといいたいところですが・・以下略。

下草で隠れていたステップが姿を現し、3つの空間の花後の手入れ、株周りの清掃と施肥(お礼肥)を終えました。

ここからは夏の手入れに切り替わり、景観を整える枝の手入れにカミキリムシ幼虫への対策が主な取り組みとなります。

暑い時季の作業になるので、バラと共に体調を管理しながら進めて行ければと思います。

バラの株は下草で隠してもカミキリムシには見逃してもらえません。株もとの視認性を高め幼虫による被害の発見を遅らせないよう備えます。