バラの季節がおわり、5月の下旬から「花後の手入れ」にまわっています。
花後の手入れは、6月~7月ごろに取り組みます。
花がら切りと枝葉の調整
花後の手入れでは、バラの花がら切りと枝葉の調整、薬散に施肥(礼肥)、株周りの清掃に状態確認などが主な取り組みになります。
花がらを切られた跡や枝の状態から、沢山咲いてもらえた様子が伺えました。
下草の調整と株周りの清掃
バラの肥料をもらい大きく育った株周りの草花は、高さのない木立バラ(または若い苗)への日照を妨げてしまい、バラが調子を崩してしまう要因になってしまうケースがあります。
種を収穫できるオルレアなどは、必要とする量を確保し残りを間引き、収穫のない下草は剪定による高さ調整を行います。また、ランナーで広がるアジュガやヘビイチゴなどは、施肥に重なる範囲で掘り上げ株周りを整えます。
作業復帰早々に腰を痛めてしまい、剪定はともかく、かがんで作業をする株周りの清掃がきつかったです。※現在は大分良くなりました。
カミキリムシとの遭遇
株周りの清掃をしていたところ、飛来してきたカミキリムシの成虫を捕獲。
今季1匹目の捕獲となった小さな個体は、早生まれのケースになると思われますが、そんな個体が庭に飛来して来るということは・・。
昨季、こちら(杉並区の庭)の手入れで、カミキリムシ飛来とタイミングが合い、20匹近く捕獲しています。※それでも50匹を超える幼虫が発生。
という経緯があり、次回の手入れは昨季の飛来時季に合わせてスケジュールを組んでいます。カミキリムシ幼虫の捕獲と比べると運任せになりますが、どうなるでしょう。
ピエールドゥロンサール
新たに取り入れたアイアンのドームには、ピエールドゥロンサールを誘引しており、ご提供頂いた春の写真からは、まずまずの広がりと雰囲気を感じます。
芽吹きの様子からも状態の良さを感じられ、ドームいっぱいに枝と花を広げる日は、予測より早いかも知れません。
季節管理のスケジュール
株周りの清掃を含めた枝葉の調整と、庭全体の景観がひとまず整えました。
季節管理はご希望いただく手入れの回数に合わせ作業を振り分けており、施肥は(腰の状態とカミキリムシの飛来を見越し)次回の作業へ回すことにしました。
- 定期的な手入れによる利点はとても多く、作業を分散することが出来るため、取り組みごとの質と効率の向上につながります。また、整えた状態を次の作業に引き継げるので作業時間の短縮に働きます。