カミキリムシ

バラの管理と庭づくり【カミキリの幼虫退治】杉並区の庭へ

バラの季節管理では、春から秋にかけバラの育成に携わり、庭の景観を整える作業を行います。

<strong>Season 2025</strong>
Season 2025

カミキリムシの発生時季にあたる夏から秋の手入れでは、見回りから対処にあたり、大切なバラへの被害を抑えます。

庭づくりに取り掛かる前に

庭づくりとバラの手入れをご予定している、杉並区のガーデンへ。

今回は、鉄製ドームの足場固めをメインとし、完成していない花壇やアプローチの形を決めて行く作業にあたります。

その前に庭を回り、一通りバラの手入れを終えておきましょう。

庭を回り害虫を見つける

見回りの開始は、道路に面した壁に枝を誘引している、つるアイスバーグから。

幸先よく、カミキリムシを捕獲。

手を入れる前に取り除いておきたい、イラガの群れ。

ここ数年で頻繁に見かけるようになった外来種、チュウゴクアミガサハゴロモ。

枝先に白い綿のようなものが付いてたら、こちらの産卵あとなので、切り落とせる枝なら落としましょう。

フェンス裏のバラから、枝を上っていたカミキリムシ成虫を捕獲。

カミキリムシ幼虫への対処

すでに孵化している幼虫もいるので、手を入れに難い壁際のバラから対処にあたります。

木屑が株の裏なので、これは厳しい・・

と思いましたが、1分も掛からず駆除に成功。大変そうなところから手を付けたので良いスタート。

カミキリムシの侵入を退ける花壇

多くの木立バラが植わる中央の花壇(聖域)は、今回もカミキリムシによる被害を退けました。

と言いたいところでしたが、外側のバラから食害が見つかりました。

カミキリムシの幼虫を退治し、領域は50cm程度縮小されましたが、まだまだ健在ということにして置きます。

嫌な感じの食害を受けていることが見て取れるバラの枝。

株から分岐している枝で、幼虫を駆除することは出来ましたが、こちらは枯れてしまうでしょう。

前半は、捕獲した3匹と薬散による2カ所への対処を行っており、計5カ所の食害跡が見つかりました。

庭づくりで足を運ぶ予定があり、まだ早い時季でもあるので深追いはせず、庭仕事に移ります。

庭をめぐるアプローチ

ドーム足回りの作業に合わせ石材を搬入しており、おおまかなパターンを出して見ました。

テッポウムシへの対処(処置)

前回の対処からしばらく日が空き、カミキリムシ成虫を捕獲しているアイスバーグから見回りを開始。

時季的に成虫との遭遇は想定していませんでしたが、小さめの成虫を捕獲。

複数の幼虫に食害を受けるバラ

つるアイスバーグからは、2カ所の食害跡(木屑)が見つかり、薬散にて対処を行いました。

そのほか痕跡があった訳ではありませんが、それとなく周りを探ってみたところ、3匹目の幼虫を発見。

さらに1cmほど下がった場所から、4匹目となる小さな幼虫を捕獲。

壁際に植わっている薔薇から、再び木くずが排出されていました。

手前の枝だったこともあり、それなりの労力で処置に成功。

中庭のパーゴラに枝を広げる、ダムドゥシュノンソー。

日照環境が良く、アトリエ(環境の悪い方)のバラと比べ、10倍以上も花をつけます(羨ましい)。

こちらの株からも、4カ所の食害跡が見つかりました。

3カ所は居場所を特定して薬散にて処置を行い、1カ所からは小さな幼虫を駆除することが出来ました。

被害状況はおおむね浅く、ダメージを引きずるほどではないと見ています。

後半は、4匹+3匹を捕獲し、あとは薬散にて対処を行っており、計14カ所の食害跡が見つかりました。

ここまでの手入れで、合計19カ所(少ない方の例年並み)。

庭づくりのに合わせ、バラの管理を行えるのがウッドチップスの特徴になりますが、庭づくりの遅れにつながるケースも多いので、目をつむっていただけると幸いです。

バラの枝から感じる違和感

再びバラを見て回り、違和感を感じる枝に目がとまる。

どの枝でしょう?

この枝でした。

枝とフェンスの中間色を狙ったようですが、器用過ぎたことがあだに。

こうして見ると大きいな・・

今までに見てきたシャクトリムシのなかで、3本の指に入る大きさ。

虫たちが集う壁

大きいと言えば、こちらの庭で目にした虫の中でも別格の存在感を放っていたオオミズアオ。

枝先でぶらんぶらんしていたので、落ちてしまわないよう端の方に逃しました。

逃がしたことを内緒にしておこうか迷いましたが、お客様に伝えたところ、見たかったと。

庭に到着し、まず確認に行くのがこちらの壁で、1日でカミキリムシ成虫を6匹捕まえたことも。

タマムシやナナフシは捕まえませんが、3.4回ほど目にしています。

虫たちが集うこちらの壁に誘引しているバラは、カミキリムシ幼虫の駆除数がもっとも多い、つるアイスバーグでした。

カミキリムシ(テッポウムシ)への対処

バラの風景を深めて行く上で、カミキリムシの幼虫による被害への対処(駆除)は、外せない管理と考えており、ウッドチップスで取組む全ての作業に取り入れています。