成長してきたつるバラを活かせるように、オベリスクを取り入れたアイアンフェンスを設置しました。

木工や左官を伴う造園作業は、7月~10月ごろの取組みになります。
アイアンフェンスの設置

バラの手入れでお伺いしている、東大和市のガーデンへ。
ご相談をお伺いした昨季、造園作業(7月~10月ごろ)のタイミングに合わず、組み込むことが出来なかったので、先行してバラを植え込むプランをご提案させていただきました。
2月ごろに植え込んだバラは、日照条件の良い場所で手入れも足りており、順調に育っていました。
オベリスクの組み立てと設置

まずは、フェンスに合わせて取り入れる、オベリスクを組み立てました。
高さは2400mmほど。


オベリスクの設置は、バラの植え込み時からイメージしてはいましたが、2つにするか3つにするを決めておらず、どちらでも行けるようバラを割付て植え込んでいます。
オベリスク×3に決まりましたが、割り出しがアバウトだったことで、やや窮屈な位置での設置になってしまい、もう少しずれていたら植え替えが必要になるところでした。
フェンス基礎の設置

設置したオベリスクを軸にフェンス柱をたてる位置を割り出し、基礎用ブロックを設置して行きます。


比較的自由の利くアイアンフェンスを考えていますが、オベリスク同様に調整範囲ぎりぎりのところで収められました。
植え込み当初は、基礎なしの支柱を軸としたフェンスをイメージしていましたが、少しでも高さがある方が良いと考えこちらに。

右角の基礎がコンクリートの跳ねだしに当たり、斫り作業が必要に。
アトリエに近く(往復しても15分)道具を取りに戻ることも出来ましたが、時間いっぱいだったので翌日の作業に。
フェンス柱の設置

持ち越した右角の基礎を設置し、左側の基礎から柱を立てて行きます。

全ての柱が並び、フェンスのイメージを伝えやすくなりました。

柱を固定しているクサビ(一日置いて)を取り外し、基礎の周りを仕上げます。
クサビは電動ノコと材料があれば作れますが(柱10本なら40個必要)現場で作るにはひと手間かかるので、長く使いまわしているものが多く、10年選手ぞろいです。
フェンス(格子)の取り付け

900mmのフェンスを2段で合わせ、H1900mmほどの高さで仕上げます。
オベリスクを軸として、横幅の加工をせずに取り付け出来る場所から柱に固定(仮止め)。

使用するフェンス(格子)は12枚。
6枚は、オベリスクに合わせて横幅を調整してから取り付けます。
アイアンフェンスの完成

加工した格子のフェンス材を取り付け、フックやボルトなどに塗装を行い、オベリスクと合わせたアイアンフェンスが完成しました。

小さなフェンスではありませんが、2年か3年か、そう遠くない時季から、枝の量をセーブして仕立てて行く形になると思われます(とても良い傾向)。
道行く人にも、バラの季節を楽しんでもらえるフェンスになりそうですね。
造園とエクステリア作業
夏から秋に掛けて(7月~10月ごろ)取り組んでいる造園・エクステリア作業には、ご予定出来る作業数に限りがございます。
また、ご相談をお受けする時季やご予約の状況により、お待ちいただく場合がございます。
- 造園(エクステリア)作業のご相談は、対応時季(7月~10月ごろ)に限らずお受けしていますので、ゆとりをお持ちの上お問い合わせください。
秋の誘引作業

夏の成長期から一気に伸びたと思われ、フェンスにまとめられているバラの枝。
オベリスクを取り入れたアイアンフェンスの施工を終え、次のご予定となるバラの冬作業(2月~3月ごろを予定)までは、しばらく時間があるので、軽めの手入れをご提案させていただきました。

スペースに収められる枝量なので剪定はほとんど行わず、絡んでいる枝を解して流れを整えました。

新設のアイアンフェンスとオベリスク。こちらのバラも軽めに枝を広げて誘引。

アイアンフェンス施工の際、作業時に支障を感じた枝があり、ひとまず僕がまとめています。
フェンスの完成後にゆとりがあれば手を入れていたと思いますが、このままというのもなんでしたので。

絡まりまくっていた隣のバラと合わせて枝を解し、広がりを持たせて枝を誘引しました。
どちらのバラもスペースに対してゆとりがあるので、枝はほとんど落としていません。

中庭スペースでは、まかなえるであろう枝量を優に超える成長を見せているシュラブローズ。

こちらは、枝を広げる予定の範囲を大きく超えるため、ある程度まで枝量を整えました。
状態の良い枝ばかりなので、何も気にせず上部をバッサリ落としてしまっていても、冬作業時に大きく困ることは無いでしょう。

奥のフェンスでも枝が絡んで込み入っていましたが、おおむね解して枝の流れを整えました。
今回の作業では、絡まっている枝を解して流れを作ることに焦点を置いており、枝の誘引は冬作業までの一時的なものとし、倒れてこない程度で良しとしています。
2月ごろに植え込み(植え替えを含む)を行ったバラは、軒並み予想を上回る成長を見せており、春の形を仕立てる冬の誘引作業が楽しみです。
冬作業のご相談について
外での作業となるバラの手入れは、天候などの影響により、日程に変更を生じてしまうケースが多くございます。
冬作業に取り組む時季(11月~3月ごろ)はスケジュールの調整が難しいため、急なご相談、お急ぎとされるご相談には対応をご予定出来ない場合がございます。
- 冬作業のご相談は、対応時季(11月~3月ごろ)に限らずお受けしていますので、ゆとりをお持ちの上お問い合わせください。


